竹工芸家 初田徹
「竹から目線」で生活を彩る
竹工芸を追求
初田徹さんと竹工芸との出会いは大学時代、流しそうめんに使う竹を探して飛び込んだ店で、竹の仕事を見て良いなと思ったのがきっかけです。修行を続けながら、世襲の伝統もネームバリューも持たない自分が竹工芸家としてやって行くには、自ら竹工芸の用途を創っていかなければならないと考えました。初田さんの作品は、お茶道具でも外でお茶を飲むときに使うような、あまり流儀に縛られないもの。その分自由に作ることができると言います。気を付ける のは「すばらしい作品だけど、使うところがないよね」と言われないこと。生活の中で活かせる作品を目標に、伝統工芸の決まりごとを現代にアレンジした壁のオブジェなど、新たな領域にも意欲的に取り組んでいます。竹工芸の未来を開くために、みんなが少しずつ 竹のことを気にして「竹から目線」で生活を眺めることを勧めている、と言う初田さんです。
歳月が育てた材料を
現代に生かす
「煤竹」は自然には生えていません。かやぶき屋根 の屋根組に使われた竹が、100年以上も囲炉裏 の煙に燻いぶされて褐色に変化したものです。初田さ んは、竹林から伐採した新しい竹や、こうした長年 の人間の暮らしから生まれた古い竹を巧みに組 み合わせ、ときには1点の籠に5種類もの竹を用 いて作品に仕上げます。また煤竹の菓子切りなど、 現代の生活にマッチし若い人も気軽に使える作品 づくりにも力を入れています。
竹工芸家 初田徹
代表者 | 初田徹 |
所在地 | (非公開) |
主な事業 | 茶杓や茶籠などの茶道具、中国茶の道具を中心とする竹工芸の制作 |
連絡先 | ホームページからお問い合わせをお願い致します。 |