株式会社 田中電氣研究所
他には真似のできない
環境分野の計測
田中電氣研究所は放射線計測器やダスト濃度計など、主に環境計測器を開発、製造しています。中でも放射線計測器は1970年代から大手電機メーカーの下請けとして、心臓部となる測定モジュールの製造に携わっています。人命に関わる品質管理の厳しい製品であるため、経験と実績が他社を寄せ付けない強みになっています。
自社開発製品では、煙突から出るばい塵を連続的に測定できるダスト濃度計の開発に力を入れています。大気汚染防止の要となる製品として、国内の電力会社火力発電所や製鉄所、ごみ清掃工場などへの実績を伸ばしています。2016年にはこの装置が「新市場創造型標準化制度」によりJIS化されることが採択され、JIS原案の作成にもリーダーとして取り組みました。その結果2018年1月にJIS B 7996として発効できました。
田中敏文代表取締役にとって、環境計測の仕事は大学のころからの夢でした。夢を仕事にしたいまも「ダスト濃度計は私のライフワークです」と笑います。
「狡兎三窟」の
しなやかな経営術
「狡兎三窟」とは、賢いウサギは3つ穴を持っているという意味。1つの穴から敵が来ても別の穴から逃げられるという中国のことわざです。田中電氣研究所は自社製品と下請製品とのバランスを取ることで、一方が不調になっても安定した経営が続けられるよう備えています。また巨大プラントに製品が採用されるには実績が重要ですが、大手メーカーの製品を受託生産しているという実績は、そのまま田中電氣研究所への信頼となっています。
株式会社 田中電氣研究所
代表者 | 田中 敏文 |
所在地 | 世田谷区経堂3-30-10 |
設立 | 昭和38年(1963年) |
主な事業 | 計測制御機器の開発・製造 |
連絡先 | 03-3425-2381 |