有限会社 相川合成樹脂工業所

より薄くさらに均一に
職人技で樹脂シートを自在に成形

真空成形による製品、主力商品の採尿コップはたたむとこんなに薄くなる(中央下)
真空成形による製品、主力商品の採尿コップはたたむとこんなに薄くなる(中央下) 

相川合成樹脂工業所は、相川新太郎代表取締役会長と弟さんの兄弟で始めた会社です。当初は工場も世田谷にあり、開発や設計を相川会長が、工場での生産を弟さんが受け持っていました。現在では工場は横浜にあります。
半世紀以上の時間をかけて育てた独自の成形技術は、着実に次世代に継承され、代表取締役社長を務める息子さんが工場長として生産を受け持っています。
お客さまの問題を解決することがやりがいだと語る相川会長、採尿コップをはじめ数々の開発製品はそうした思いが形になったものです。同社では昭和の時代の古い機械が今も現役として活躍していますが、これほどプラスチックを薄く均一に成形できるのも、社長兼工場長の技術と優秀な機械があるからだといいます。こうした技術力をベースに新たな製品の発案および開発を進めると同時に、これからは同社としてプラスチックという素材とどう向きあうか、環境問題にどのように貢献できるかということにも取り組んでいきたいと話します。

丸いコップを四角く折りたたむ

健康診断用の折りたたみ式採尿コップを開発したのがこの会社です。それまでの丸いコップは、持ち運ぶ時につぶれやすいので改善できないかという難題を、四角にして折りたたむという相川会長のアイデアで解決しました。できるだけ薄くかつ折りたたんでも穴が空かないように成形するのは至難の業ですが、1978年には特許を、2012年にはより薄くたためる新製品の特許も取得しました。現在では主力製品に成長しています。

ほこりやちりの混入を防ぐため作業には帽子をかぶりクリーンな部屋で行う
ほこりやちりの混入を防ぐため作業には帽子をかぶりクリーンルームで行う
培った技術と現場での微妙なさじ加減により深い成形もきれいに仕上がる
培った技術と現場での微妙なさじ加減により複雑な成形もきれいに仕上がる

メッセージ

大切にしているのは
「ひらめき」と「つながり」

ひらめきは突然やって来る。でも自 分だけではひらめきを形にするのは 難しい。私もそうでしたがそんな時、 遊んだり勉強したりする中で出会っ た人たちからのアドバイスや知識に 助けられる時があります。人のつな がりは大切です。いつかお互いに助 け合える時が必ず来ます。

相川新太郎代表取締役
相川新太郎
代表取締役会長

有限会社 相川合成樹脂工業所

www.aikawa-p.co.jp

相川合成樹脂工業所

有限会社 相川合成樹脂工業所
代表者相川 善明
所在地世田谷区尾山台1-5-10
設立昭和36年(1961年)
主な事業真空成形による合成樹脂成形加工
連絡先03-3701-3970
トーク・見学
玉川地域

前の記事

アンダンテ靴工房