現代鐔(つば)工 隆剣(りゅうけん)
海外でも高い評価、
鐔の魅力を現代に伝える
![花鳥風月をモチーフにしたデザインが多い](https://www.monozukuri-setagaya.jp/btoc/wp-content/uploads/2020/02/top_001-e1582674457256.jpg)
![鐔は本来刀を持つ手元を防護するためのもの](https://www.monozukuri-setagaya.jp/btoc/wp-content/uploads/2020/02/top_002-e1582674493526.jpg)
泰平の世が300年間続いた江戸時代に、日本刀はさまざまな装飾を施されるようになります。そのひとつが鐔。武士の間では鉄製の鐔に透かしの模様を入れ、軽くすると同時に遊び心を競い合いました。ネクタイのように婚礼と葬式で鐔を選んだり、季節に合わせて取り替えて楽しんだようです。外国の刀剣は鐔が一体化していて、鐔の付け替えを楽しめるのは、実は日本刀だけです。山崎隆司さんは、そんな世界にも類を見ない鐔のデザインの魅力にはまり、鐔作りを始めました。
江戸時代の鐔の図柄は星の数ほどあり、さらに地方によって多くの流派があるそうです。現在では刀剣は所持が難しいので鐔だけを装飾品として楽しむ人も増えています。山崎さんの作る鐔はデザインを楽しむ人だけでなく、居合をたしなむ人にも実用性が高いと評判です。ここ数年はホームページを開設したおかげで外国人にも注目され、海外からの注文も増えてきています。
3か月で300年の時代を再現する
秘伝の技法
下絵に沿って地金を糸鋸で切り抜き、ヤスリで仕上げれば鐔の形は完成します。しかしピカピカの新品の鐔は、江戸時代から敬遠されていました。新品を時代を経た色合いに仕上げるのが、山崎さんにしかできない秘伝の漬け込み。古文書に伝えられる技法を独学で研究し、さまざまな砂や土を配合した床に3か月漬け込むことで、新品の鐔に300年の歳月と風格が備わります。
![亡くなった先生からいただいたという図柄集。鐔の柄を写し取ったもの](https://www.monozukuri-setagaya.jp/btoc/wp-content/uploads/2020/02/column_001.jpg)
![透かし模様は鉄板を切って削る。一つひとつが手づくり](https://www.monozukuri-setagaya.jp/btoc/wp-content/uploads/2020/02/column_002.jpg)
![時代の味付けをする漬け込み](https://www.monozukuri-setagaya.jp/btoc/wp-content/uploads/2020/02/column_003.jpg)
![山崎隆司さん](https://www.monozukuri-setagaya.jp/btoc/wp-content/uploads/2020/02/chest_Ryuken_001.png)
現代鐔工 隆剣
![](https://www.monozukuri-setagaya.jp/btoc/wp-content/uploads/2020/02/company_000-e1582271946951.jpg)
代表者 | 山崎 隆司 |
所在地 | 世田谷区三宿2-23-1 |
設立 | 平成7年(1995年) |
主な事業 | 刀剣の鐔(つば)制作 |
連絡先 | 03-5712-7331 |
※ご来房は前日までにご連絡ください。
![トーク・見学](https://www.monozukuri-setagaya.jp/btoc/wp-content/uploads/2020/02/icon_t_v-e1582594990805.png)