平石紙器工業 株式会社

どんなに時代が進んでも
「箱」の大切さは変わらない

芯材を立体にして外側を化粧紙でくるむ機械1時間に1,500箱を作る能力がある
芯材を立体にして外側を化粧紙でくるむ機械、1時間に1,500箱を作る能力がある
設計に合わせて用紙を必要な寸法に裁断する機械重ねた紙を一気に裁断する
設計に合わせて用紙を必要な寸法に裁断する機械重ねた紙を一気に裁断する

「ものを作れば絶対に箱が必要、箱が世の中から消えることはない」と考えて祖父が平石紙器工業株式会社を創業したようです、と語るのは3代目である平石泰司代表取締役社長です。箱づくりはまず入れるものに合わせて紙の厚みや形状を決め、寸法取りをして設計をします。設計図に合わせて試作品を手づくりし、うまくいかないところを修正して設計が完成します。量産には機械も使いますが、製函の工程は複雑なので数量が少ない場合は、機械をセットするより手づくりの方が早く作れます。
お客さまには和菓子や洋菓子のお店が多く、どうやってお菓子を引き立たせるかを考えてデザインします。最近では宅配便で発送されることも多く、強度や規定のサイズに収まるかなど、検討する項目も増えています。実は平石社長は製菓の専門学校で勉強して資格を取ったり、トラック運送の仕事をしたこともあり、そうした経験がすべて今の仕事につながっています。

商品の顔である
パッケージづくりで
お客さまに貢献

同じお菓子でも箱のデザインを見栄えの良いものに変えると売上が増えます。そうした効果を期待して箱を注文されることも多いそうです。お客さまの期待が大きい分責任も重大ですが、新しい箱の評判がいいと聞くと苦労したかいがあったと感じます。最近では特に貼函づくりをやめてしまう業者が増えていますが、可能な限りオリジナルの貼函づくりを続けていきたいと平石社長は話します。

ショールームに並ぶたくさんのサンプル、お客さまのアイデアのヒントにもなる
ショールームに並ぶたくさんのサンプル、お客さまのアイデアのヒントにもなる
出荷前の組み上がった箱。保管するには多くの場所が必要になる
出荷前の組み上がった箱。保管するには多くの場所が必要になる

メッセージ

プレゼントを開ける時の
感動がパッケージの原点

プレゼントの箱を開ける瞬間、何が入っているかドキドキしますね。何かを収納 するだけでなく、箱を見ただけで期待がふくらむという付加価値を与えられるのも、パッケージの大切な機能だと私は考えます。人を感動させることができることは、ものづくりの大きな喜びです。

平石泰司代表取締役社長
平石泰司
代表取締役社長

平石紙器工業 株式会社

http://hiraishi-shiki.com/

平石紙器工業

平石紙器工業株式会社
代表者平石 泰司
所在地世田谷区上馬4-13-13
設立昭和28年(1953年)
主な事業各種紙パッケージ、貼函などの製造
連絡先03-3412-8771
トーク・見学・体験