大石義肢製作所

一人ひとりの患者さんに寄り添う
義肢装具づくり

熱で柔らかくなったポリプロピレンのシートを型にかぶせて一気に密着させる。
熱で柔らかくなったポリプロピレンのシートを型にかぶせて一気に密着させる。
材料を熱するための高温のオーブン、夏場の作業場はかなり暑くなる
材料を熱するための高温のオーブン、夏場の作業場はかなり暑くなる

義肢とは、失った手足の代わりになる義手や義足のこと、装具とは、失われた機能障害の軽減を目的とした補助器具です。仲井さんがこの道に入ったのは、高校を卒業する頃に先代から義肢装具士の学校を紹介され、ものづくりが好きだったらやってみてはどうかと勧められたのがきっかけです。大石義肢製作所では製作者が自ら義肢装具士の国家資格を取得し型取りから製作、納品までひとりで対応します。そうすることで、より一人ひとりの患者さんに寄り添う一貫した義肢装具づくりができるのです。
難しいのは患者さんの信頼を得ること。信頼がなければ、患者さんはどんな義肢装具も自分に合わないと感じてしまうそうです。この仕事はすべてが試行錯誤なので、患者さんと義肢装具士との本音のやりとりができなければ、フィットする義肢装具を作ることはできません。力を落としている患者さんの心を開き、患者さんとの信頼関係を築くことも義肢装具士の大切な仕事です。

経験がものを言う
オーダーメイド

患者さんに合わせた義肢装具はすべてオーダーメイドです。しかも紙一枚の寸法の差で装着感が大きく変わってしまうケースもあります。例えば、義足なら切断した足にギブスを巻いて型を採りますが、柔らかい身体は立っているとき、座っているとき、歩いているときで形が変わります。体重の増減変化でも変わります。こうした変化を予測しながら患者さんに最適な形状に型を修正するのが、仲井さんの腕の見せ所です。

仲井さんはコルセットや靴まで作ってしまう義肢装具士
仲井さんはコルセットや靴まで作ってしまう義肢装具士
義肢装具はすべてが1点もの、経験と勘を総動員して微調整を行う
義肢装具はすべてが1点もの、経験と勘を総動員して微調整を行う

メッセージ

自分で努力して得たものは
決して裏切らない

勉強でも運動でも手先の能力でも、 頭の中でアイデアを考える力でも、 自分で努力して積み重ねたものは 絶対に自分を裏切らないものです。 自分の好きなことを突き詰めて、 追究することが大事です。そして一 番大事なのはそれを「一生懸命や り続けること」です。

義肢装具士 仲井完さん
義肢装具士
仲井完さん

大石義肢製作所

大石義肢製作所

大石義肢製作所
代表者仲井 完
所在地世田谷区深沢5-5-2
設立昭和36年(1961年)
主な事業義肢・装具の製造・販売
連絡先03-6432-1425
なし
※仕事に興味がある方についてはトーク・見学については相談可。
玉川地域

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